雑草界のラスボス「スギナ」を本気で倒す方法を考える
はじめに
こんにちは、スギナハンターみのりです。
9月になり、夏の雑草との戦いもそろそろ終盤。
「今年もよく草を抜いたな……」
そんな達成感に浸っている皆さん。
地面をよく見てください。
まだいます。
細くて緑色のアイツ。
スギナです。
以前のブログでも何度か登場している、通称「雑草界のラスボス」。
抜いても抜いても復活する。
草刈りしても復活する。
気づけば去年より増えている。
もはや雑草というより、不死身の何かです。
今回はそんな**スギナとはどんな植物なのか?なぜここまでしつこいのか?どうすれば減らせる・枯らせるのか?**を本気で掘り下げます。
※除草剤をご使用の際は、必ず商品のラベルに記載された適用場所・適用雑草・使用量・使用方法をご確認ください。
そもそもスギナとは何者なのか?
まず敵を倒すには、敵を知るところからです。
スギナはトクサ科の多年生シダ植物。
春になると出てくる「ツクシ」も、実はスギナと同じ植物です。
ツクシは胞子をつくる「胞子茎」。
その後にニョキニョキ出てくる緑色の部分が「栄養茎」、つまり普段私たちがスギナと呼んでいる部分です。スギナは胞子だけでなく、地下に伸びる根茎や塊茎からも増えていきます。
つまり、
地上に見えているスギナは、本体のほんの一部。
なんだかラスボス感が一気に増してきました。
スギナが「抜いても復活する」本当の理由
農研機構の資料によると、スギナの本体ともいえる根茎は地下深くまで張り巡らされ、その多くが地下50cmより深い位置に存在するとされています。
50cmです。
スコップでちょっと掘って、
「根まで取った!」
と思っていても、
そのさらに下に本体がいる可能性があります。
しかも地下茎の節から新しい芽を出すため、一部分だけ取っても残った地下茎から再生します。
再生?何を言ってるのか意味わかりません笑
さらに注意したいのが耕うん。
多年生雑草は、耕起によって地下の根や茎を切り刻むことで、かえって圃場全体へ広げてしまう場合があることも農研機構から指摘されています。
「細かくすれば倒せるだろう」
というこちらの作戦を、
「ありがとうございます。増えます」
くらいのテンションで利用してきます。
厄介です。
スギナを駆除・除去する方法
では本題です。
どうやってスギナを退治するのか。
大きく考えると、
①抜く
②掘る
③除草剤を使う
この3つです。
方法① スギナを抜く
一番シンプルなのが手で抜く方法。
数本程度ならもちろん有効です。
ただし、
1回抜いたくらいでは終わりません。
地下茎が残っていれば再び芽を出します。
そのため手作業でスギナを減らしていくのであれば、
「一度で根絶する」のではなく、出てきた芽を継続して処理していく
という考え方になります。
狭い花壇や作物のすぐ近くなど、除草剤を使用しにくい場所では現実的な方法です。
方法② 地下茎を掘り取る
「それなら根まで掘ってしまえばいいのでは?」
理屈ではその通り。
しかし問題は先ほど紹介した地下茎の深さです。
かなり深い位置まで伸びているため、広範囲に繁殖したスギナを完全に掘り取るのはかなりの重労働。
さらに地下茎を細かく切って残してしまうと、そこから再生する可能性もあります。
少量なら掘る。
大量なら別の方法を考える。
この使い分けがおすすめです。
方法③ 除草剤でスギナを枯らす
広い範囲にスギナが繁殖している場合、
現実的な選択肢になるのが除草剤です。
特にスギナのような地下部から再生する多年生雑草では、葉から吸収された成分が地下部まで移行するタイプの除草剤が利用されています。
そこで登場するのが、
ラウンドアップ マックスロード
です。
以前の除草剤ブログでも登場した、
雑草界のラスボス vs 除草剤界の勇者
最後の決戦といったところでしょうか。
9月にラウンドアップを撒けばいい?実はここが重要
今回の記事は9月公開です。
ということで、
「ちょうど今スギナが生えてるから撒いてしまおう」
と思った方。
ここが今回、一番知ってほしいところです。
ラウンドアップ マックスロードの公式案内では、スギナが20~30cmほどに生え揃い、みずみずしい時期の散布が推奨されています。

散布適期の目安は、
関東以西では4~6月。
つまり、みのりの店舗がある栃木・茨城周辺では、春から初夏がひとつの狙い目になります。
夏になって黒ずんだスギナは薬剤を吸収する力が弱くなり、十分な効果が出にくいことも案内されています。
9月の記事なのに、
「おすすめは春です」
という衝撃の展開です。
ですが、ここを知らずに、
「ラウンドアップを使ったのにスギナが復活した!」
となってしまうケースを減らすためには重要です。
スギナは何を使うかだけでなく、いつ使うかも大切ということです。
スギナにおすすめの除草剤は?ランキングより「場所」で選ぶ
「結局、一番おすすめの除草剤はどれ?」
という疑問が出てきます。
ただスギナの場合、
単純なランキングにするのはおすすめしません。
なぜなら除草剤は、
どこに生えているか
で選択肢が大きく変わるからです。
| 除草剤 | 特徴 | スギナ対策での考え方 |
|---|---|---|
| ラウンドアップ マックスロード | 葉から吸収され、植物体内へ移行する除草剤 | スギナの登録があり、地下部までしっかり枯らしたい場合の代表的な選択肢 |
| MCPP液剤 | 特定の雑草を対象に使用する選択性除草剤 | 使用場所や適用雑草を確認しながら選択。スギナに登録のある使用方法もある |
| シバゲンDF | 芝生や緑地の雑草管理に使用される除草剤 | 芝生などで使用する場合の選択肢。対象雑草・使用場所をラベルで確認して使用する |
ラウンドアップはスギナ対策として明確な使用案内があります。
MCPP液剤については、農薬登録上、公園・庭園・駐車場・宅地などの「樹木等」が、スギナが適用雑草として登録されています。ただし、日本芝での登録欄にはスギナが個別に記載されているわけではありません。
シバゲンDFは日本芝などで一年生雑草・多年生広葉雑草等に登録され、発生前から生育初期まで使える芝生管理向けの除草剤です。一方、現在の公式適用表では「スギナ」という名前が個別に記載されているわけではないため、「スギナ用だからシバゲン」と単純に選ぶのではなく、使用場所とラベルを確認することが重要です。
つまり、
畑なのか
庭なのか
駐車場なのか
芝生の中なのか
これによって正解が変わります。
分からないときは農家の店みのりで聞いてください。
こういうときの専門店です。
まとめ
今回は雑草界のラスボス、
スギナ
について深掘りしました。
地上に見えている部分だけを抜いても、地下茎が残っていれば再び出てきます。
スギナを減らす・枯らすためには、
「根の仕組み」「除草剤」「散布時期」の3つを理解すること
が重要です。
そしてラウンドアップなどの除草剤を使う場合も、
濃く撒けばいい
とりあえず撒けばいい
9月だから今撒けばいい
というわけではありません。
使用する場所、雑草の状態、商品の登録内容を確認して正しく使用しましょう。
スギナとの戦いは短期決戦ではありません。
しかし敵の正体が分かれば、戦い方も見えてきます。
ラスボスだからといって、倒せないわけではありません。
また次のブログで!
農家の店みのりは栃木・茨城に9店舗展開。
除草剤選びに迷ったら、雑草の種類や使用する場所をスタッフまでお気軽にご相談ください。
それではまた次のブログで!
農家の店みのりは栃木・茨城に9店舗展開。専門スタッフがお客様の状況に合わせてご提案します。
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